親元から離れて働く外国人材の「家族」のような存在に
鶴雅ホールディングス株式会社 (北海道釧路市)
- 各種手続
- 来日支援
- 住居・生活支援
- 社内環境整備
- 活躍・育成
- 管理職登用
外国人材の採用・活用状況
社員の高齢化と慢性的な労働力不足の状況を打破する積極採用/外国人材による教育・生活支援
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フロントで活躍する外国⼈材
施設が所在している釧路市、北⾒市では⼈⼝減少が、社内では社員の⾼齢化が進んでいた。都市圏のように⽇本語学校など専門学校もなく、アルバイト採⽤も難しいことから、⼈⼿不⾜への対応として、中国からの研修⽣・インターンシップを受け⼊れていたことがきっかけとなり、2015 年頃から外国⼈材の採⽤を積極化した。
派遣監理団体と契約や、⽇本語学校で勉強していた海外留学⽣を中⼼に採⽤を⾏っている。⽇本語能⼒は⼀定以上必要であるとともに、語学⼒だけでなく素直さや性格など、伸びしろも重視している。
既に雇⽤している外国⼈材が新たに配属される外国⼈従業員の教育指導やマニュアルの多⾔語化を⾏っている。また、⽣活全般の⽀援もしており、業務・⽣活全般のサポートをしている。
活躍・育成に向けた取組
温泉旅館ならではの「家族ぐるみ」の温かな組織文化/総合的なおもてなし能⼒向上のための研修・⾃⼰研鑽制度
もとは温泉旅館の強みを⽣かし、社員は⼀労働者ではなく「家族」という⽂化が根付いている。国内⼈材は外国⼈材を温かく新たな家族として迎え、お互いに助け合いながら働くことが習慣化している。買い物⽀援のバスのほか、社員が病気や怪我に⾒舞われた場合は病院に付き添い、精神的なサポートを⾏っている。また、グループ企業全てで社員寮を完備しており、温泉付寮もある。3 ⾷を提供する社員⾷堂を⽤意するなど、⽣活環境の充実を図っている。
従業員にはまずホテルを知り、それから地域を知ることの⼤切さを伝えている。これから⾏く地域や観光について聞かれる場合も多いため、新⼊社員研修の中で近隣の観光施設に出向いて学んでもらっている。また、⽇本語は⽇々絶え間なく勉強し向上できるよう、「職場の教養」等の⽇本語⽂章を読み、その感想をLine グループで送ってもらう等の⼯夫をしている。このほか、⽇本⽂化への造詣を深めるため茶道・華道・⽇本舞踊の会もあり、サークル活動として補助している。
取組の効果と今後の展望
コロナ禍の先にある、来るべき観光時代への備えを
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ハウスキーピング・レストランスタッフで記念撮影
コロナ禍の先を⾒据え、こうした状況でも⽇々⾃分を磨くことを⽀援するべく、資格取得⽀援も⾏っている。単純な費⽤補助ではなく、資格試験に合格できたら補助をすることとし、費⽤対効果を⾼める⼯夫をしている。
採⽤予定の技能実習⽣が来⽇できない、研修⽣が帰国できないといった課題もあるが、特定技能での採⽤の拡⼤を図りつつ、単純な労働⼒としてではなく、勤勉で語学⼒が⾼く家族思いの優秀な外国⼈材を、温かく受け⼊れ家族ぐるみでしっかりと育て、コロナ禍の先の観光時代に備えたい。
設立年 | 1955年 |
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従業員数 |
730名 【うち外国人材:28名】 (2021年3月現在) 【主な国籍】 中国(13),ネパール(12),台湾(2),韓国,タイ各(1) 技術・人文知識・国際業務(26),日本人の配偶者等 (2) |
主な事業内容 | ホテル・旅館業 |
URL | https://www.tsurugagroup.com/ |
代表者 |
代表取締役社長 |
施設 |
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