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多様な文化・背景を重んじる「共感力」で国籍のボーダーレス化を実現

株式会社パレスホテル (東京都千代田区)

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外国人材の採用・活用状況

就職後のビジョンを重視した採用・入社後イメージのきめ細やかなすりあわせ/国籍関係なく平等に用意されるキャリア形成機会

  • フレンチ調理に従事するスタッフ

インバウンド需要増加の兆しがみえる以前の2012年頃から、英語力を有する人材確保のため、外国人材の雇用を進めてきた。語学力、特に日本人と同程度の日本語能力を求めているほか、採用段階では、新卒・中途を問わず就職をゴールと捉えず、入社後どのように働き、どのようなチャレンジをしたいか、ビジョンを重視している。また、中途採用の選考段階では、どのような部署・メンバーと、どのポジションで働くのかといった具体的なすりあわせを行い、入社後のミスマッチを防ぐよう工夫している。

外国人材と国内人材は入社後、全く区別されず配属・キャリアアップする。それぞれのキャリアビジョンを組織内で共有しながら、スキルを活かした配置転換等も積極的になされており、語学力を活かしてハウスキーピングから予約担当への異動例もある。また、既に外国人材3名を管理職に登用し、外国人材の管理・サポート・メンター役として活躍している。

活躍・育成に向けた取組

在留資格関係事務の委託による体制強化・社内文書等の多言語化/醸成された「共感力」の高い組織文化と管理職による質の高いケアの実現

  • レストランサービスに従事するスタッフ

長年、在留資格変更手続き等の事務をはじめ、必要な手続きは全て自前で取り組んできたが、数年前に委託へと変更し、支援体制を強化した。また、日本語を話せない専門人材も増えつつあることを受け、社内文書やルールの一部、従業員食堂の食材表記等を英語化した。

パレスホテル東京オープンに伴い、異なる文化が混ざり合った結果、「理解力」や「共感力」の基盤ができつつある。そうした環境で育ったマネジメント層が国内外問わず、どちらの人材にも目を配り、部署毎のきめ細やかなサポート体制と質の高いケアが実現できている。

取組の効果と今後の展望

国籍別のより手厚いサポート体制の構築に向けて

  • コンシェルジュとして従事するスタッフ

国内外の人材を分け隔てずに等しく対応してきた結果、組織内での国内人材、外国人材理解は双方に深まっている。一方、外国人材が多様化しつつあることや、コロナ禍の状況を受け、改めて外国人材のサポート体制を強化する必要を感じている。これまでは配属部署に任せてきたが、今後はヒューマンリソース部としても母国語が同じ人たちや、同じ境遇のグループを組成し、セーフティネットのように個別の悩みや課題をすくい上げてサポートできるようにしたい。
また、外国人材同士の交流支援についても積極的に実施し、つながりを感じられるようなケア体制を組織として支援していきたい。

設立年 1960年
従業員数 824名
【うち外国人材:15名】
(2021年2月現在)
【主な国籍】
フランス(3),アメリカ,中国,ベトナム各(2),韓国,インドネシア,ネパール,スリランカ,ウズベキスタン各(1)
技術・人文知識・国際業務(10),技能(2),家族滞在(3)
主な事業内容 宿泊業
URL https://www.palacehoteltokyo.com/
代表者

ヒューマンリソース部 人材開発課
市川 のぞみ

施設