誰もが創業の精神の担い手として、美しい日本語・日本文化のおもてなしを
藤田観光株式会社 (東京都文京区)
- 各種手続
- 来日支援
- 住居・生活支援
- 社内環境整備
- 活躍・育成
- 管理職登用
外国人材の採用・活用状況
宿泊分野と清掃分野各々での採用・活躍と、業務内容に応じた日本語能力要求水準の設定
-
ハラルレストラン「和食 折紙 浅草」で接客する外国人材
清掃分野は1990年代頃から、宿泊分野は2000年代初頭から総合職として外国人雇用を開始した。当初、人手不足の清掃分野からであったが、インバウンド需要が高まる中で、日本人だけではなく、多様な意見を聞きながらお客様ニーズに応えようという動きの中で採用を増加させた。
清掃分野は、日本語能力を採用必須要件としておらず、働きながら習得してもらうことも見据えている。一方、宿泊分野はお客様と直接接点があり、採用の第一条件は日本語ができることと、業務内容に応じて日本語の要求水準を設定している。
また、清掃分野では、契約社員が⺟国籍のパート・アルバイト社員に対し通訳を行い、フロア毎に国籍をまとめたマネジメントを実施する等、効率化を図っている。
活躍・育成に向けた取組
創業精神の多言語化によるビジョンの共有・国内人材と同一のキャリア形成と、ダイバーシティフォーラムや各国籍の交流会など、きめ細やかな交流と支援
-
活躍する外国人材
当社の企業文化・創業精神を示した「従業員のこころえ」や、基本的な事項をマニュアル化して、英語・中国語に多言語化し、外国人材・国内人材分け隔てなく創業精神継承の担い手として、共通のビジョン構築を図っている。
同様に正社員任用も国内人材と区別しないほか、誰もが美しい日本語でもてなすことを目指している。
生活支援として、⺟国語で会話可能な病院を紹介している。またメンタルケアの観点から、同じ国籍同士での交流会を開催しているほか、全社として隔年で、ダイバーシティフォーラムを開催し、各国の魅力についての紹介をフォーラム形式でプレゼン・共有し、相互理解を深める取組を継続的に実施している。
取組の効果と今後の展望
教育体系と採用体系のより一層の充実
教育トレーナー(HRDL(Human Resource Development Leader))を配置し、外国人従業員自らが外国人従業員の教育を実施できる体制は整えている。今後は、その数を一層増やすとともに、研修座学と多言語化された文章の内容の映像化を考えている。
他方で、既に採用されている人材の帰国ニーズに応じた人材登用・管理職登用は、より一層柔軟に考えたい。現ホテルグレイスリーソウル総支配人は、もともとアルバイト採用で関⻄のワシントンホテルに入社した人材である。その後契約社員となり、⺟国で働きたいとの意向で一旦退社した後、改めてヘッドハントしてホテルグレイスリーソウル総支配人となった。こうした多様なキャリア変遷や帰国希望にも柔軟に対応し、人材の一層の活躍を推進したい。
設立年 | 1955年 |
---|---|
従業員数 |
1,700名 【うち外国人材:61名】 (2020年1月現在) 【主な国籍】 280名(観光事業): 正社員2割、契約社員4.5割、パート・アルバイト3.5割(技術・人文知識・国際業務(70%)、永住者(11%)、留学生(5.3%)) 中国(24%)、ネパール(18%)、韓国(17%)、台湾(12%) |
主な事業内容 | ホテル業・旅館業・飲食店業 |
URL | https://www.fujita-kanko.co.jp/ |
代表者 |
代表取締役 |
施設 |
|